第45回近畿作業療法学会

この度、第45回近畿作業療法学会の学会長を拝命いたしました兵庫県立リハビリテーション中央病院の柴田八衣子です。

近畿作業療法士連絡協議会は1991年に発足し、近畿二府四県（大阪、京都、奈良、和歌山、滋賀、兵庫）の作業療法士会が会員を対象として、持ち回りで年１回、「近畿作業療法学会」を開催してきました。この学会は、前団体である近畿地区作業療法士連絡協議会から引き継がれ、今年で45回を迎えます。

そして、2025年は一般社団法人兵庫県作業療法士会が担当となり、神戸で開催することになりました。

今回の学会テーマは、「チャレンジ！　聞いて語って考えよう　あなたらしい作業療法とは？」としました。

私たち作業療法士は、リハビリテーション専門職として、日々の臨床で対象者との関わりを通して、自分が行う作業療法と向き合っているのだと思います。ときに作業療法士としての考え方や役割の捉え方は、その作業療法士によって少しずつ異なっているのかもしれません。

このテーマに込める思いは、参加者である作業療法士自身が本学会で報告される作業療法実践を主体的に聞き、自分の考えを語る、その対話（相互交流）の中で自分の作業療法を深める学びの場となって欲しいというものです。本学会を自分自身の作業療法について『改めて問い直し、自ら考え、発見する、そのような探究の時間』として活用してもらうことで、新たな一歩を踏み出すきっかけ、つまり挑戦（チャレンジ）への架け橋にしてほしいという願いを込めています。

また、近畿作業療法士連絡協議会は、近畿の作業療法士の学術研鑽・人材育成・広報啓発・教育研修・災害支援などにも注力しています。対象者一人ひとりの暮らしを支え、人生を豊かにする効果的な作業療法の提供のために、必要な臨床実践や研究の報告などの新たな知見に触れ、学会という場での交流を通して、参加される皆様と共に成長できる機会となれば幸いです。

多くの情報に接し、より良い作業療法実践や研究のためのアイデアを持ち帰ることのできる学会にするべく、関係者一同準備を進めております。

爽やかな風を感じる季節、多くの皆さまのご参加を心よりお待ちしております。